
ドイツの自動車産業は様々なバイオ燃料の導入にも積極的で、BTL(バイオマス液体燃料)やGLT(ガス液体燃料)などの第二世代の合成燃料に、焦点が当てられています。ドイツ発のBTL工場はすでに操業中です。
第二世代の燃料は、従来の燃料と混合したり、あるいはそのまま単独で使用することもできます。BTLは、90%以上のCO2を削減します。このように、ディーゼルは環境保護に役立っています。
ドイツの道路を走るディーゼル車の比率が1%上昇するごとに、約9000マンリットルの燃料の節約、つまり210,000トンのCO2削減となります。
この燃料の節約量は、100,000台分の乗用車が一年間に消費する量に匹敵します。このことが、経済的なディーゼルの人気化につながっています。2005年にドイツで新規登録された乗用車の中で、ディーゼル車の数は約140万台となり全体ほぼ43%に達しました。(参考:2005年のディーゼル普及率:西ヨーロッパ全体で焼く50%、フランスで約70%)。すでに1000万台以上のディーゼル車がドイツの路上を走っているのです。
日本では、政府が環境保護を成功に導くためにの取り組みを強化しています。
ディーゼル車の利用が増えれば、そういった努力が一層促進されるでしょう。解決への道は文字通り路上にあります。ディーゼルが2010年までに毎年1%ずつ増えていけば、410,000トンのCO2削減となります、。仮に2015年までに毎年5%ずつ増えていくとすると、CO2削減の規模は100万トンに膨れ上がります。また、日本の路上を走るすべての乗用車に占めるディーゼルの比率がドイツ並み(およそ22%)になれば、500万トンのCO2削減につながります。
世界で人気が高まるディーゼル
ディーゼルは日本でも可能性を秘めています。現在約230万台のディーゼル乗用車が日本の路上を走っています。2010年には、ディーゼル車の比率が5%いなることも予想されています。ダイムラー・クライスラー(DaimkerChrysler)はパワフルで、環境にやさしい、最新のディーゼル乗用車を日本に導入する最初の自動車メーカーがとなります。2006年に導入が予想されている最新のV6ディーゼルエンジンを搭載したメルセデス・ベンツEクラスのE320 CDlには酸化触媒および微粒子除去装置(DPF)が標準装備されており、これらを基本にして、日本の厳格な排出基準に適合させていく見込みです。他の自動車メーカーも追従することが予想されます。